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経営者とZ世代をつなぐ未来創造番組「CLUB CEO」(interfm 毎週日曜日朝7:00放送 パーソナリティ:弊社代表五十嵐彰)に株式会社ユカリアから三沢 英生 代表取締役社長にご出演いただきました。番組の概要は下記のとおりとなります。
※1枚目:後列左から、学生ゲスト大村さん、SMBCCF畑瀬さん、学生ゲスト三井さん。前列左から三沢社長、五十嵐。 2枚目:左から三沢社長、五十嵐。
放送日 :2024年10月13日(日) 7:00~7:55
放送局 : interfm
出演者 : 三沢 英生(みさわ ひでお)さん
(株式会社ユカリア 代表取締役社長)
略歴>
1973年 神奈川県相模原市出身
聖光学院高校ではテニス部に所属
1992年 東京大学入学と同時にアメリカンフットボール部WARRIORS入部
初の関東4強入りに貢献
東京大学大学院修了後、ゴールドマン・サックス証券
モルガン・スタンレー証券マネージング・ディレクター
メリルリンチ日本証券マネージング・ディレクター債券営業本部長
2013年 株式会社ドームに常務取締役
2017年 WARRIORS監督就任
2018年 筑波大学客員教授就任
中央省庁、自民党や議員連盟の各種会議では有識者として提言を続ける
2020年 株式会社ユカリアに参画
2024年 同社代表取締役社長に就任
Z世代 : 三井 大輝さん(早稲田大学 政治経済学部 政治学科 3年生)
活動>高校時代をカナダで過ごし、貧困家庭を対象とした教育支援団体の設立及び
代表を経て、現在は早稲田大学政治経済学部に在学中
国会議員インターンや政治を学ぶサークル「早稲田大学鵬志会」の副幹事長としても活動しており、社会課題の解決方法を現場でも学び、教育分野では、大学2年に公立中学校の教育活動を支援する団体「びよーんど」を立ち上げ、代表を務める
Z世代 : 大村 慧(おおむら けい)さん(株式会社mairu tech 代表取締役CEO、東京大学 工学部 機械情報工学科 3年生)
活動>エンジニアとしての経験を活かし、高校一年次に株式会社RICOHとの技術提携により、高齢者介護施設におけるストレスモニタリングシステムを開発
新規事業として健康医療ベンチャー大賞・高校生ビジネスプラングランプリ等で受賞を果たす。2022年に東京大学工学部に推薦入試で入学本格的な製品の社会実装と、それによる社会の変容を目的とし、2023年5月に株式会社mairu techを設立。医療と福祉に特化した移動サービスのインフラを作り出すべく、挑戦を続けている
放送内容:ユカリア、医療・介護の未来を切り拓く – ヘルスケア産業の変革と社会課題への挑戦
「医療・介護のあるべき姿」を追求し、医療機関の経営支援・運営支援や高齢者施設運営、医療DX推進、医療ビッグデータの利活用を通じ、日本の社会課題解決に取り組む。急速に進む高齢化によって、日本の社会保障費は増大し、社会全体に深刻な負担を強いている。こうした背景から、ヘルスケア産業の産業化を掲げ、既得権益や縦割り構造の打破を目指すことで、業界にイノベーションを起こし、持続可能な社会を創出することを目指している。
幅広いバリューチェーンを通じた経営支援
病院や介護施設の経営を支える一連のサービスを提供しており、経営コンサルティングや資金の貸出から、医療スタッフの派遣、医薬品や医療機器の供給、建物の改修・設計まで、幅広いサポートを行っている。現在、ユカリアの従業員は子会社を含め約1,000人にのぼり、24(2024年9月時点)の提携医療法人の経営支援・運営支援をしている。その強みは、あらゆるサービスを一か所で提供できる「ワンストップサポート」にある。これにより、病院経営を安定化させ、医療従事者や患者に対して持続的な価値を提供することを目指している。
「三方良し」の理念による社会貢献
同社が掲げる「三方良し」とは、①病院や介護施設の経営、②医療・介護従事者、③患者・要介護者の三者すべてにメリットをもたらす考え方である。この理念に基づき、病院・介護施設の経営安定化を通じて地域社会における重要なインフラとしての役割を果たし続けることを目指している。医療従事者や介護従事者のウェルビーイング(幸福感)を高め、働きがいのある環境を提供することで、生産性向上や現場の最適化を推進。これにより、最も重要な患者や要介護者に対するサービスの質が向上し、QOL(生活の質)の向上に繋がることが期待されている。
産業構造の変革が日本経済の未来を支える
同社は、これらの活動を通じて、既得権益や縦割り構造が根強い日本のヘルスケア産業にイノベーションを起こし、日本経済を支える成長産業としてのヘルスケア産業の発展を目指している。しかし、その道のりは決して平坦ではなく、依然として法令上の制約等が存在しており、業界全体の変革は遅々として進まない現状に対して、ユカリアはビジネスを通じて解決に挑み続けている。「医療・介護のあるべき姿」を全国に広げ、日本全体で実現することこそが、ヘルスケア産業を日本経済の基盤として成長させる鍵であると信じ、社会課題の解決を図る使命感を持ち続ける企業である。
未来創造会議テーマ『持続可能な医療とは?』(Z世代→経営者)
三井さん:私は教育と医療には共通点があると考えており、どちらもその分野で儲けてはいけないという倫理観があると思っています。持続可能性を考える上ではどこかでお金を儲けることを考えなくてはならないと思っているのですが、三沢さんはどのようにお考えか伺いたいです。
三沢さん:本当に素晴らしいお考えだと思います。教育、スポーツ、 ヘルスケア業界では、「お金を稼ぐ」ということに対して、悪い事だと思っているカルチャーがあります。大義や理念、目的、ビジョン、ミッションといった要素を掲げつつ、実際にはビジネスとして社会課題を解決する力が大切です。持続可能であることが重要であり、収益がない大義は「絵に描いた餅」になってしまいます。逆に、大義を伴わない金儲けも時代に合わないと感じています。だからこそ、民間企業が利潤を追求しつつ、社会に貢献していくことが求められるのです。その中で、社員一人一人が「自分の業務がどのような社会課題を解決しているのか」「日本社会をより豊かにしているのか」と確信しながらビジネスに取り組むことが大切です。そのためには、全社員が迷いなくビジネス拡大に邁進できるよう、深く考え抜くことが必要だと感じています。
三井さん:例えば「社会に貢献する」というとNPOやボランティア団体が思い浮かびがちですが、民間企業でも社会に貢献するというビジョンやミッションを持つべきだとお考えですか?
三沢さん:はい、私はそのようなスタンスをとっています。全社員に対して、「本当に腹の底から成功したいという願望や使命感、覚悟、そして信念が湧き上がってきているか?」と問いかけています。やはり、ビジネスを通じて「社会のため、人のために貢献している」確信が持てたとき、人は内から湧き上がる強い情熱に突き動かされると思います。そして、それが収益と一体化していることが重要です。収益がなければ、持続可能性を保つことができないという点もポイントだと考えています。
大村さん:非常に興味深くお話を伺いました。私自身も、医療と福祉のモビリティインフラを全国に作っていく中で、民間企業として成長し続ける必要性を痛感しています。社内でカルチャーを築くことはできても、取引先や外部との連携でその姿勢を維持することは容易ではないと感じています。ユカリアさんは、収益性と社会貢献性の両立をどのように伝え、確立されていこうとされているのか伺いたいです。
三沢さん:実は社内でも難しい面があります。ビジョン・ミッションオリエンテーションやリーダーシップ研修は、私が直接行っています。ビジョン・ミッションオリエンテーションは2時間、リーダーシップ研修は4〜5時間かけて行っています。
それを定期的に継続しています。一人ひとりに対して、人生の目的は何か、ユカリアで何を達成したいか、そしてユカリアのビジョン・ミッションと自分のやりたいことがどのように関わっているのか、さらには普段の業務成果やルーティンワークがどう一貫しているのかを徹底的に問い続けるのです。そうすることで、単に「会社が良いことを言っている」というレベルを超え、自分の業務や成果を通じて、どのようにして社会に貢献しているのかを本当に実感できるようになります。また、社外に関しても、私たちのあり方を通じて、医療・介護業界だけでなく、さまざまな分野に共感の波紋を広げたいと考えています。そのためには、規模を大きくし、仲間を増やす必要があります。
大村さん:医療分野に限らず、私が関わる移動インフラも、国民生活にとって欠かせない大規模なインフラです。しかし、それを実現するためにはコストがかかり、持続できる仕組みがなければ、誰かがその負担をずっと追い続けることになります。経営としてその責任を果たす覚悟は、私自身も強く共感しますし、目指すべき方向性だと思います。
三沢さん:そうですね。自分たちのビジネスが社会に貢献していると確信できた瞬間に、新たなモチベーションが生まれます。それが周りにも伝わり、より大きな成果を生み出すのです。
未来創造会議テーマ『人生で大切にしている価値観は何ですか?』(経営者→Z世代)
三井さん:私は楽しむことを大切にしています。これまで不登校や高校中退といった波を経験しましたが、その中でも楽しいことを見つけることを重視しています。大衆的には、私を含めてみんなが幸せになることが一つのゴールです。社会貢献事業を行っていると、他者のためにという意識になりがちですが、私自身も含めるという共同体意識を常に大切に持っていたいと思っています。
三沢さん:素晴らしい考え方ですね。私もアメフトや会社でも厳しいことが沢山ありますが、楽しむことができなければフローやゾーンに入っていけません。その中で、三井さんはたくさんの活動をされていると思いますが、普段の生活も含めて、そうした楽しさは繋がっていますか?
三井さん:例えば、教育の活動において、私が教える側だと思われがちですが、実は全然そうではなく、小学生や中学生の子どもたちから良いところを指摘されることも多いです。それが進路選択に役立つ経験に繋がる事もあります。教師と生徒という関係を超えて、一緒に成長していこうという関係性ができているので、その意味では楽しい空間を共に作れていると感じていますし、一緒に幸せになるというゴールを共有できていると思います。
三沢さん:素晴らしいですね。私がアメフトの学生に話すときも、この瞬間に理解できなくても良いと言っています。卒業後の長い人生のどこかで、「三沢の言っていたことはこういうことだったのか」と理解してもらえればいいと思っています。
大村さん:私は昔の自分に誇りを持ち続けられる自分でありたいと思っています。小学生のころは夢を語りますが、大人になるにつれ冷笑する価値観が生まれると感じています。それは悲しいし、悔しいことです。何歳になっても、子供の頃に描いた夢を実現している自分でありたい。今の自分がこうなったよと、昔の自分に言えるような自分でありたいです。達成したい夢としては、自分が作った世界の中を歩いてみたいです。皆に使われるようになり、人々の生活の一部として自覚できるような社会の情景の中を歩き回りたいです。
三沢さん:これはすごい!私は、「今日の自分が人生のピークだ」と言い続けられる自分でありたいと思っています。明日は絶対に今日の自分を超えると毎日考えて行動しています。それを冷笑するような人を逆に巻き込みたいですね。三井さんも大村さんも、非常に素晴らしいレベルにいるので、ぜひ周りを巻き込んでいってほしいです。
番組を通じてZ世代の感想
三井さん:「大義のない金儲けは時代に合わない」という言葉が心に響きました。さまざまな活動や団体の代表を務める中で、お金の壁にぶち当たる事もありますし、心無い言葉をかけられることもありますが、「お金儲けをすることは悪くない」とユカリアの社長からお聞きできたことが、自信につながりました。それが私の進路選択に生かせる軸になると思います。
大村さん: 今日は圧倒的な熱量をひたすら見せていただいたと感じています。事業を進める中で、自分がどんな未来を作るのかを確信することは 本当に大事です。私も会社を運営する中で、自分が果たさなければ ならない役割だと感じていますが、それをそこそこ頑張っているつもりになっていたのかもしれません。三沢さんの姿を見て、まだまだ頑張らなければならないと痛感しました。
三沢さんにとって「日本の医療・介護の未来」とは??
> 『豊かな社会をつくる!』
選曲:
1曲目)Uptown Funk(Bruno Mars)※三沢さん
2曲目)R.Y.U.S.E.I.(三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)※三沢さん
3曲目)あの素晴らしい愛をもう一度 ~2024 ver.~(Team Tonoban)※三井さん
4曲目)Water(New Hope Club)※大村さん
企業情報:株式会社ユカリア
設 立:2005年2月14日
代表者:代表取締役会長 古川淳、代表取締役社長 三沢英生
所在地:東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング19階
事 業:病院の経営支援・運営支援、医療周辺事業、高齢者施設の運営
資本金:資本金等8,534百万円 (2024年12月現在)
社員数:815名(2024年9月時点、連結)
~SMBCグループ協力~
『お金とくらしのトリセツ』
講師 :SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 畑瀬 文哉さん
テーマ :「SDGs」
内 容 :SDGs(持続可能な開発目標)は、2030年までにより良い世界の実現を目指す17の目標と169のターゲットが定められており、発展途上国・先進国を問わず「誰一人取り残さない」ことを目指している。
SMBCグループの金融経済教育活動も、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」への貢献を目指して積極的に取り組んでおり、2022年の調査では、「金融教育を受けたと認識している人」の割合がわずか7%という結果が出た。この状況を改善すべく、2024年に新たに設立された金融経済教育推進機構では、2028年度末を目途に「金融教育を受けたと認識している人」の割合をアメリカの水準である20%に引き上げる方針を掲げている。
SMBCグループでは年間30万人以上の金融経済教育セミナーの受講者を動員しており、政府の金融経済教育を推進する取り組みにも積極的に関与したいと考えている。さらに、SDGsの活動の中には「エシカル消費」という概念がある。
エシカル消費とは、地域の活性化や雇用を含む、人・社会・地域・環境に配慮した倫理的な消費や思いやり消費を指します。商品の選択において、機能や価格だけでなく、その企業の社会的背景を重視することが求められている。
<収録の様子>
※収録の様子。(写真は三沢社長)
※収録の様子(写真は学生ゲスト大村さん、三井さん)
※後列左から、学生ゲスト大村さん、SMBCCF畑瀬さん、学生ゲスト三井さん。前列左から三沢社長、五十嵐。
なお、この番組の放送に収まらなかった完全版はAuDee、Spotifyでお聴きいただけます。
・AuDee公式ページはこちら:https://audee.jp/program/show/100000357
さらに、CLUB CEO公式YouTubeチャンネルでは「Z世代が聞きたい質問!」シリーズを公開中です!就活・起業を目指す学生に、このチャンネルでしか聞けない経営者の生の声を配信しています。CLUB CEOのYouTubeチャンネルをぜひチェックしてみてください!
・CLUB CEO公式Youtubeチャンネル:www.youtube.com/@CLUBCEO-rm9kx
・ユカリア三沢社長出演回:https://www.youtube.com/playlist?list=PL2Dm5ZfZYzvMw2RGcS7UWJ10MrdwfXDfL
■Steenz(スティーンズ)とは?(https://steenz.jp/)
多様性の時代を生きる10代がもつ「自分らしさ」にフォーカスし、その生き様を賞賛し、個性を磨き続けられる社会を実現させるためのメディア・プロジェクト。
■CLUB CEOとは?
「経営者とZ世代をつなぐ未来創造番組」をコンセプトに、毎週日本を彩る『真の』経営者をゲストにお迎えし、経営者の人柄や事業内容に迫るだけではなく、
小学館が運営する10代向けメディアコミュニティ『Steenz(スティーンズ)』ならびに
幼児から中高生・社会人まで教育サービスを総合的に展開する株式会社ウィザスと連携し、Z世代が持つ「価値観」や「社会課題」を経営者と一緒に考え学んでいく番組です。
<番組概要>
番組名 :「CLUB CEO」
放送局 : interfm
放送日 :毎週日曜日 AM7:00-7:55
進行 :ナビゲーター五十嵐彰(株式会社CMerTV代表取締役社長)