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経営者とZ世代をつなぐ未来創造番組「CLUB CEO」(interfm 毎週日曜日朝7:00放送 パーソナリティ:弊社代表五十嵐彰)に日本動物医療センターグループから上野 弘道 代表にご出演いただきました。番組の概要は下記のとおりとなります。
※1枚目 左から上野代表、五十嵐。2枚目後列左から上野会長、SMBC鈴木さん、五十嵐。前列左からZ世代ゲスト神尾さん、佐野さん
放送日 : 2024年6月9日(日) 朝7:00-7:55
放送局 : interfm
出演者 : 上野 弘道(うえの ひろみち) さん
( 日本動物医療センターグループ上野 弘道 代表 日本動物医療センターグループ代表 兼 東京都獣医師会 会長 )
略歴>
1972年 北海道生まれ 神奈川厚木高校
1998年 日本大学 生物資源科学部獣医学科卒業後
勤務医として多くの手術をこなす中で外科的スキルを磨く
2001年 日本動物医療センターにて診療
獣医師、経営者としての手腕を発揮し、
医療部長、副院長などを経て
2008年 環境省・小笠原村・東京都・獣医師会の連合で獣医の派遣団
2009年 36歳の若さで東京都獣医師会の理事
2017年 3代目院長に就任
2022年 同センターグループ代表就任
活動>
名古屋商科大学大学院にて経営学修士(MBA)
日本獣医生命科学大学大学院博士号(獣医学)
公益社団法人 日本獣医師会(JVMA)理事
公益社団法人 日本動物病院協会(JAHA)副会長
一般社団法人 日本小動物整形外科協会(VOA Japan)副代表理事
Z世代 : 神尾 昴雅 さん (東京農工大学 工学部 生命工学科 3年生)
活動> アート、ファッション関連+経営分野にも興味、
大学1年、芸術系の学生を集めフリーマガジンを発行。
現在はアート団体NZRと共同でバイオ+社会+人間をテーマに生命科学が
抱える命題をZ世代で話し合うイベント「XSPHERE」をプロデュース。
Z世代 : 佐野 羽菜さん (第一学院高等学校 島田キャンパス ペットコース 2年生)
活動> 高校卒業の資格取得を目指しながら、トリマーC級資格、
愛玩動物飼養管理士1級の取得のため頑張っている。
放送内容: 日本動物医療センターグループ
1966年に設立された動物医療センター。現代表は中井隆三さん。
2007年には上野さんが株式会社カルペディエムを立ち上げ、麻布十番、宮古島、原宿に開院。2つの企業が一緒になり日本動物医療センターグループとなってる。
24時間体制で動物の命を守る
開院以来24時間体制で診療を行ってきたが、2004年からは看護の充実にも力を入れ始めた。当時、上野さんは、朝から翌日の14時まで働き、夜間は外来、電話対応、入院中の動物たちのケアを行うという過酷な勤務体制だった。万が一の事態が発生した際に、心を痛めた上野さんは、看護師が昼夜交代で勤務する体制を導入。
2人の看護師が夜間担当に割り当てられ、どちらかが夜間勤務を担当することで、1か月に15日の勤務が実現。給与には深夜手当がつき、看護師たちからの反対意見は無かった。この新しい体制の下、看護師たちは動物が好きでこの仕事を選んでおり、自分の存在が動物たちを守るという使命感でスタッフ全員が一丸となり、24時間体制で動物のケアを行うことで、緊急時にも迅速かつ適切な対応が可能となり、飼い主に安心感を提供している。
業界の意見を国や都へ
東京都獣医師会会長と東京都獣医師連盟の委員長を兼任している上野さん。
獣医師会会長としては、公益法人としての立場から、直接的な政治活動は行えないが、動物医療業界全体の意見を取りまとめ、業界の声を代弁し、政策提言を行うことで、動物医療の質を向上させるための取り組みを進めている。
未来創造会議テーマ 『今後のペット業界』 (Z世代→経営者)
神尾さん: 先ほどお話があったように、24時間看護体制を実現するということ
は、スタッフにとっても過酷というイメージがあります。しかし、動物医療センターは動物病院初のホワイト企業認証(2度受賞)、日本生産性本部の日本経営品質賞の推進賞受賞(2023年)をされていると伺いました。様々な工夫やトライ&エラーがあったと思いますが、努力の過程で印象に残ったことをお聞かせください。
上野さん:私が夜勤をしていたころは、30時間以上の連続勤務でした。夜勤は月に7回から8回があり、夜勤後の休みも各1日しかありませんでした。自分のホワイトな生活を求めるために職場環境を変えたいと思っていました。そのためには従業員の人数を増やす必要がありました。増やすためには、社会に価値を提供し、選んでもらわなければなりません。そこを目指して頑張ってきました。従業員が長く働ける環境を作ることが、動物病院としての高いレベルでの供給力を維持することにもつながります。様々な法律に適用できるように、人を増やし、システムにも投資し、売上を上げるという繰り返しで実現できたのだと思います。
佐野さん:トリマーの資格についてお聞きしたいのですが、トリマーの不注意によってはさみが愛犬ののどを貫いてしまった方が、トリマーの資格を国家資格にしたいという署名活動を見ました。国家資格になることでお給料が上がるため、トリマーにとっても利益になり、飼い主も質の良いサービスを得られると思います。一方で、トリマーが国家資格になることで、トリミングの費用が上がり、依頼しにくくなる環境ができてしまうのではないかという懸念もあります。獣医の上野さんはどう思われますか
上野さん: 国家資格化したからといって、必ずしも給料が上がるわけではないような気もします。当院では、トリミングサロンとは言わず、ウェルネスサロンと呼んでいます。動物病院は病気になってから来られるので、事前のことは今更言えません。ただ、トリミングに来ている子は健康な子が多いので、そのタイミングで歯、耳、腸内フローラなどの病気の説明と予防対策のお話をします。そういう意味では、今後トリマーさんの役割に期待しています。
未来創造会議テーマ 『ワンヘルス(One health)』(人・動物・環境の共生社会) (Z世代→経営者)
上野さん:人間の経済活動により、森林等の自然が広く消失。それまで人が立ち入らなかった自然の奥地にまで人が侵入し、野生動物と接触することによりパンデミックが起きるとされています。自然共生に向けてワンヘルスの取り組みを行っていくことが重要視されています。
佐野さん: 規模が大きいと感じましたが、私たちの身近にあることも含まれていると考えると興味深いですね。
神尾さん:身近な例で思い浮かんだのが、アルペンスキーという競技をするために長野に行った時のことです。野生のシカが飛び出してきました。東京から来た人がシカに触れてしまうことがありますが、安易に野生のシカに触れてはいけないという教育が必要なのではないでしょうか。
上野さん: 教育が大事です。実際に福岡県では小中高とワンヘルス教育が行われています。
番組を通じてZ世代の感想
佐野さん: 上野さんのお話を聞いて、動物の感染症について知ることができて良かったです。ただ、お話についていくのが精一杯でした。これからもっと勉強して、上野さんのお話が全部わかるように頑張ります。
神尾さん:トリマーさんが医療行為の一歩手前の健康診断の役割を果たしているというお話がありました。トリマーの国家資格化について議論がありましたが、誰もがトリミングを受けられる環境を整えることや、トリマーの働きやすい環境を整備することが重要です。これからも、上野さんの仕組みづくりに関する課題に取り組んでいく必要があります。私も一緒に考えていきたいと思います。
上野さんにとって「理想の獣医師」とは?
> 『私たちの専門性を生かして社会をよくすることに貢献できる獣医師』
選曲:
1曲目) Pump It(The Black Eyed Peas)※上野さん
2曲目) カンタループ(US3)※上野さん
3曲目) by her feat. 茂千代(KID FRESINO)※神尾さん
4曲目) SUMMIT OF DIVISIONS(ヒプノシスマイク)※佐野さん
企業情報: 日本動物医療センターグループ
設 立:株)日本動物医療センター:1966年、株)カルぺ ディエム:2007年
代表者:日本:中井隆三、カル:上野弘道
所在地:日本:渋谷区本町6−22−3、カル:港区麻布十番2−8−5−401
事 業:動物病院運営
資本金:日本:1000万円、カル:900万円
社員数:グループ全体として約100名(パート含む)
~SMBCグループ協力~
『お金とくらしのトリセツ』
講師 :SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 鈴木 麻里さん
テーマ :「18歳でできること、できないこと」
2022年4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられた。約140年ぶりの見直しで
あり、明治時代以来の変更となる。この変更の背景には、世界的に成人年齢が18歳であることと、若者の自己決定権を尊重し、積極的な社会参加を促す目的がある。
18歳でできること
– 携帯電話の契約
– ローンの組み立て
– クレジットカードの作成
– 一人暮らしの部屋を借りる
– 10年有効のパスポート取得
– 公認会計士や司法書士などの国家資格の取得
一部の18歳の高校生には制限があるが、できることが増えている。
成人式の年齢については法律で決まっておらず、各自治体が独自に決定している。成人の日が受験シーズンに重なるため、多くの自治体は「二十歳の集い」として20歳で成人式を行っている。
20歳にならないとできないこと
成年の18歳になっても、以下のことは20歳になるまでできない。
– 飲酒
– 喫煙
– 競馬・競輪などのギャンブル
これらは健康面や非行防止、青少年保護の観点から年齢制限が維持されている。
成年になるとできることが増える一方で、権利と責任も大きくなることを意識する必要がある。
※Z世代ゲストの質問に答える上野代表
“※Z世代ゲスト神尾さん(左)、佐野さん(右)
”
※左から上野会長、Z世代ゲスト神尾さん、佐野さん、五十嵐。
なお、この番組の放送に収まらなかった完全版はAuDee、Spotifyでお聴きいただけます。
・AuDee公式ページはこちら:https://audee.jp/program/show/100000357
さらにZ世代のメディアコミュニティ「Steenz」では、オリジナル動画コンテンツとして、
放送とは異なる目線で、経営者とZ世代の熱のこもった対談の模様を配信していきます。
・Steenz公式ページはこちら:https://steenz.jp/
・アフタートーク動画はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=xBF-VZi9hAg
■Steenz(スティーンズ)とは?(https://steenz.jp/)
多様性の時代を生きる10代がもつ「自分らしさ」にフォーカスし、その生き様を賞賛し、個性を磨き続けられる社会を実現させるためのメディア・プロジェクト。
■CLUB CEOとは?
「経営者とZ世代をつなぐ未来創造番組」をコンセプトに、毎週日本を彩る『真の』経営者をゲストにお迎えし、経営者の人柄や事業内容に迫るだけではなく、
小学館が運営する10代向けメディアコミュニティ『Steenz(スティーンズ)』ならびに
幼児から中高生・社会人まで教育サービスを総合的に展開する株式会社ウィザスと連携し、Z世代が持つ「価値観」や「社会課題」を経営者と一緒に考え学んでいく番組です。
<番組概要>
番組名 :「CLUB CEO」
放送局 : interfm
放送日 :毎週日曜日 AM7:00-7:55
進行 :ナビゲーター五十嵐彰(株式会社CMerTV代表取締役社長)